2015年11月4日水曜日

Visual Studio Community 2015 で Ada のGUIプログラムを作ってみる

前回でとりあえずコンソールプログラムは作れるようになりました。
でも今時コンソールモードはあんまりというものです。なんとかウインドウを作ってみましょう。

Ada で GUI を無料で使うというとおおよそ三通りです。
  1. GtkAda を使う。
  2. GWindows を使う。
  3. Win32Ada を使う。
検討の結果一番入れるのに手間がかからなそうに思えた GWindows を使うことにしました。

早速 GWindows をインストール。
Vista 以降なので文字コードは Unicode を選択。
余計なものはいらないので GWenerator のインストールはチェックを外します。
インストールの最後に GNATCOM のビルドをするか聞かれますが、やめておきます。というか、ビルドしようとしてもエラーを吐くだけでビルドできませんでした。
GNATCOM のツールが使えない事になりますが、まぁいいでしょう。

次に Visual Studio Community 2015 を起動して外部ツールに登録しておいた gnatmake に引数を付け加えます。
引数は次の四個。
  1. -m64
  2. -aIインストールした GWindows の contrib フォルダのパス
  3. -aIインストールした GWindows の framework フォルダのパス
  4. -aIインストールした GNATCOM の framework フォルダのパス
-m64 は 64bit コードにコンパイルするということを明示的に指定するものです。デフォルトでもいいという話ですが、ちゃんと指定しておいた方が安心なのでついでに付け加えました。
contrib は拡張機能なので使わないのなら無理に付け加えることもありません。

ということで引数はこうなりました。あくまでうちの場合です。

-m64 -aIc:\GWindows\gwindows\framework -aIc:\GWindows\gnatcom\framework -aIc:\GWindows\gwindows\contrib $(ItemFileName)


ではテスト。GWindows のチュートリアルフォルダにあるヤツをビルドしてみます。











エラーを吐くこともなく無事ビルド完了。

実行結果です。ちゃんとウインドウが出来てます。
コマンドプロンプトのウインドウが目障りですが、たまたまこのサンプルがそういうだけで必ず出るというわけじゃありません。
これは別のチュートリアルをビルドしたもの。見ての通りコンソールウインドウは出ていません。

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